布団のダニ対策のために、「防ダニ布団」や「滅ダニ布団」を選ぶ選択肢もあります。
「防ダニ布団」や「滅ダニ布団」というのは、布団そのものがダニ対策のための加工が行われた商品であり、効果が期待できる一方で、デメリットも存在します。
ダニ対策の商品というのは、細々と色々なものがあります。防ダニ布団もそのうちの一つですが、布団にこだわる人でなければ、防ダニ布団を選ぶ事がダニ対策に対して一番効率的だとも思えますが、はたして本当にそうなのか・・・解説していきます。
防ダニ布団の効果
「防ダニ布団」は、大きく分けて2種類あります。
- 布団に薬剤を使用し、ダニを近づけないもの
- 高密度の生地を使用し、ダニの侵入を防ぐもの
この2種類で気になるのはやはり“薬剤を使用している防ダニ布団”というところです。
薬剤を使用した防ダニ布団の効果
布団の中綿や生地に薬剤を加工して作られています。
加工方法は、繊維に薬剤を練りこむ方法と、仕上がった布団に薬剤を付着させる方法があります。 薬剤と聞くと人体への影響が心配ですが、安全性を確かめた製品が販売されているので安心して使用できます。
引用元:IKEHIKOイケヒコブログ
この薬剤を使用した防ダニ布団は、ダニを寄せ付けない効果がありますし、人にとって害がない事が証明されてはいますが、だからといって100%誰にでも大丈夫という保証はありません。
また、薬剤を使用する事により、布団の性能は担保されます。生地の特徴や製法、通気性などにこだわった布団であれば、そういった布団の特徴はそのままで薬剤によるダニ防止効果があります。
高密度な生地を使用した防ダニ布団の効果
高密度な生地を使用した防ダニ布団はその特徴の通り、布団の生地にダニを侵入させない布団です。
つまり布団内部にダニが侵入する事はありませんが、布団の表面にはダニが現れます。
表面にいるだけのダニは掃除機でも比較的吸いやすいので、通常の布団よりは掃除機でダニを取り除く事が可能です。
このように2種類の防ダニ布団はそれぞれの特徴を活かした効果があります。
しかし、効果があるだけでなくデメリットもあります。
防ダニ布団のデメリット
防ダニ布団は便利な反面、もちろんデメリットもあるので、解説していきます。
薬剤を使用した防ダニ布団のデメリット
薬剤を使用した防ダニ布団は、その特徴のように薬剤が使用されています。
この薬剤は人にとって害がない事が証明されているとはいえ、赤ちゃんや敏感肌などの人にとっても100%大丈夫とは言い切れません。
そして薬剤の効果も永久ではなく、使用し続けていれば効果は徐々に薄れていきます。天日干しをすると効果が薄まるのも早くなります。メーカーなどにもよるとは思いますが、効果の持続期間は敷布団なら3ヶ月から半年。羽毛布団なら約1年と言われています。
つまり、毎年ダニを予防するためには、毎年新たに薬剤加工を行ったり、買い替えが必要となると、厄介ですよね。
高密度な生地を使用した防ダニ布団のデメリット
高密度な生地のデメリットは高密度が故の通気性の悪さです。
ダニが気になる時期というのは夏です。夏に冷房を使用して寝ていたとしても相当な寝汗をかきます。
人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われていますが、夏はそれ以上の汗をかいている事が容易に想像がつきます。
寝汗で布団がベタついたり、蒸れてよけいに暑く感じてしまいます。
そうなると高密度が故にダニは布団の中には入れませんが、布団の上はダニにとって最高の環境となり、布団の上でどんどんダニが増えてしまう可能性が考えられます。
このように、長所はあれど、それと同じくらいの短所もあるのが防ダニ布団です。
それでは、防ダニ布団ではない、滅ダニ布団とはどんなものなのでしょうか。
滅ダニ布団の効果とデメリット
滅ダニ布団は、布団の中に滅ダニシートという薬剤を使用したシートが入っています。
表生地と中間綿の間に滅ダニシートが入っており、ダニが布団表面から布団の中に入り込む事により、滅ダニシートをくぐります。
そうすると滅ダニシートの薬剤がダニにつき、ダニが卵を産んでも滅ダニシートの昆虫成長阻害剤の効果によって孵化しません。
この事から、新しいダニが生まれなくなり、布団にいるダニの成虫が全て死滅すれば、ダニが居なくなる・・・という仕組みです。
滅ダニ布団のデメリット
滅ダニ布団のデメリットは、布団が洗えない事です。
滅ダニシートが中に入っている事から、布団を洗ってしまうと薬剤も流れてしまい、効果が薄くなってします。
また滅ダニシートが入っているので布団の中でのダニの孵化がなくても、パジャマなどから新しいダニはどんどん布団にやってきます。
ですのでダニがまったく居なくなるという可能性は薄いです。
滅ダニ布団も効果も高いですが、デメリットもあり、ダニ対策としてうまくいく事もあれば、なかなかうまくいかない事もあると思います。
防ダニ布団や滅ダニ布団も完璧な商品とは言えません。よりダニ対策としての効果を求めるのであれば、ダニ捕りシートの併用がおすすめです。
布団のダニ対策には「ダニ捕りシート」がおすすめ
ダニ捕りシートは、ダニ捕りシートだけでももちろんダニ対策になりますし、防ダニ布団や、布団乾燥剤との併用でも効果を発揮します。
布団乾燥機に関しては下記記事を参考にしてください。
防ダニ布団や滅ダニ布団は薬剤でダニを近づけなかったり、ダニの侵入を防いだり、ダニの孵化を防ぐものです。
ダニ捕りシートは、生きたダニをシート内に誘引し、シート内で捕らえておく商品です。
ダニ捕りシートにも色々な種類がある
ダニ捕りシートは大きく分けて3種類あります。
- 乾燥タイプ
- 粘着タイプ
- 閉じ込めタイプ
この3種類なのですが、シートのサイズや有効期間、効果の範囲など種類は様々。
そんな数あるダニ捕りシートの中で私がおすすめするのが「ダニコロリ」という乾燥タイプのダニ捕りシートです。
おすすめのダニ捕りシート「ダニコロリ」
ダニ捕りシートの中で「ダニコロリ」がおすすめな理由は、ダニコロリのスペックにあります。
商品名 | ダニコロリ |
種類 | 乾燥タイプ |
誘引剤 | 豆粕、小麦加工物 |
乾燥剤 | 植物繊維乾燥剤 |
サイズ (長さx幅x高さ) | 20 x 15 x 5 cm |
有効範囲 | 1枚で5〜8帖 |
枚数 | 3枚 |
交換目安 | 1ヶ月 |
初回購入金額 | 2,178円 |
2回目以降 | 5,478円 |
「ダニコロリ」は効果の範囲が他のダニ捕りシートよりも圧倒的に広く、シートが3枚入っていて同時に複数枚使用する事も可能です。
そして毎月シートを交換する事から、ダニが脱出してしまう心配も薄く、シートがダニでいっぱいで溢れてしまうような事も心配も必要ないと考えられます。
「ダニコロリ」の詳しい使い方や感想などはこちらの記事で紹介していますので、こちらの記事を参考にしてください。
ダニ捕りシート「ダニコロリ」は防ダニ布団などと比べると安価でダニ対策を実践する事ができますし、ダニ捕りシートだけでダニ対策を行っても効果がありますし、併用でも効果があります。
防ダニ布団の効果やデメリットまとめ
- Q防ダニ布団とはどのようなものですか?
- A
薬剤を使用してダニを近づけないものと、高密度な繊維でダニの侵入を防ぐものがあります。
- Q薬剤を使った防ダニ布団に危険性はありませんか?
- A
100%ないとは言い切れません。人に対して害がない事が証明されてはいますが、赤ちゃんや敏感肌の方などに対しては不安が残るのも事実です。
- Q高密度な防ダニ布団でダニの侵入を防げばダニ対策は十分ですか?
- A
不十分です。高密度が故に布団は蒸れてしまいますし、通気性も悪い事から、布団表面はダニにとって最高の環境になってしまうため、布団の中にダニは入れずとも、布団の表面がダニだらけになってしまうからです。
- Q滅ダニ布団とはどんなものですか?
- A
滅ダニ布団は布団の内部に滅ダニシートが入っており、ダニが布団の中に侵入する事で滅ダニシートをくぐり、滅ダニシートに塗られている昆虫成長阻害剤の影響でダニが卵を産んでも孵化できず、布団内部でダニが増える事がなくなる布団です。
- Q滅ダニ布団を使えばダニ対策は完璧ですか?
- A
完璧とは言えません。滅ダニシートが布団の中に入っているからこそ洗濯ができません。汚れ防止のカバーなどを布団に被せれば衛生面は多少カバーできますが、人が着ているパジャマなどからダニは常に布団に侵入してくるので、新しいダニが布団内部から生まれずとも、ダニは増えてしまいます。
- Qどうすれば効果的なダニ対策ができますか?
- A
ダニ捕りシートの併用をおすすめします。
- Qダニ捕りシートは何がおすすめですか?
- A
ダニ捕りシートは「ダニコロリ」がおすすめです。
- Q何故ダニコロリがおすすめなのですか?
- A
ダニコロリはシートが3枚入っており、有効範囲が1枚で5帖から8帖。そしてシート交換期間が1ヶ月であり、毎月新しいシートを複数枚使用する事により、ダニを満遍なく捕まえる事ができるからです。
ダニは本当に一筋縄ではいかない生き物です。小さいですし数が数十万から数十万匹も生息しています。そのダニ対策は何かと何かを併用する事が効果的です。その中でもダニ捕りシートは生きたダニをそのまま捕らえてくれる商品なので、ダニ捕りシートと何かを併用するダニ対策をおすすめします。
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